使い捨て電池はもう古い?!地震の備えはモバイルバッテリーが主流?

使い捨て電池はもう古い、地震の備えはモバイルバッテリーが主流?

当然、防災の視点から電池は必須アイテムなのだが

防災の視点から電池は必須アイテム

ラジオや懐中電灯に電池は必須のアイテムとなります。ラジオは被災の状況や支援物資の状況把握、懐中電灯は避難や捜索・避難所での生活をおくる上で必ず必要になります。当然、電池の消耗は激しくなりますから、少量ではすぐになくなってしまうために予備をストックしておくべきと言う考え方です。

今までの防災の考え方で、電気機器で利用する電池は1次または2次持ち出し品として、スーパーやコンビニで手軽に手に入る使い捨て型のアルカリ・マンガン電池を複数個備蓄することが推奨されてきました。昨今、新しい電池製品の登場や被災後のインフラの復旧速度を踏まえ、少しずつこの考え方が変わってきているようです。

インフラ復旧は電力が最もはやく、充電式の電池が選択肢に

インフラ復旧は電力が最もはやく、充電式の電池が選択肢に

近年の大震災後のインフラ復旧の状況をみると、電力が最もはやく復旧する事がわかっています。被災後の避難生活が長期化を想定した場合、電力の復旧が早いことを考えると、大量に電池をストックして備えておくよりも再充電可能な電池を少量ストックしておくほうが賢いことを意味しています。

しかし、電力の復旧が想定よりも遅い事は十分考えられます。よって、「①使い捨て電池+②充電式の電池」の両方をストックするハイブリット型が最も安全と言えそうです。使い捨ての一部を充電式電池で代替することで全体の量も減らせる事に繋がります。

空いた分、水や食料の備えを増やしたり他の防災用品の備蓄を考える余裕も生まれてきます。

電気機器の電池のサイズは統一しておくべきです

電気機器の電池のサイズは統一しておくべきです<

以下の観点から電池のサイズは非常に重要なポイントとなります。これらを満たす電池のサイズは最も汎用性が高く手に入りやすい単3電池と言えますから、ラジオや懐中電灯はできるだけ単3を利用する製品に統一するように心がけると良いでしょう。

電池のサイズを統一すべき理由
  • サイズがバラバラだと共有ができない
  • 特殊な電池は手に入りづらくコストも掛かる

電池にはどのような種類があるの?性能や特性から防災に適した製品を選定

電池にはどのような種類があるの?性能や特性から防災に適した製品を選定

電池とは、内部の化学反応により電気を取り出す仕組みです。マンガン・アルカリ・ニカド・リチウムイオン等、あなたも一度は耳にしたことがあるこれらの化学物質の特性ごとに使い捨て出来たり出来なかったり、また電気の容量にも特徴があります。

充電してほったらかしで大丈夫なの?減ったりしない?どのような電池をストックしておけばよいの?という疑問があるでしょう。このあたりを電池の種類を比較つつ整理していきましょう。

一次電池 再充電出来ない使い捨ての電池たち

再充電できない種類の電池は「1次電池に分類されます」。手に入りやすく、安価であるという点が強みとなります。電池は使わないでも容量が減っってしまう「自然放電」という弱点を持っていますが、使い捨ての乾電池ではこれが年間3~5%程度と言われています。

電池の種類 特性
マンガン乾電池 一番古くから使われており、安価で手に入りやすい特徴を備えています。連続使用したり大電力を消費すると電圧が下がりますが、使用を中止すると回復する特徴を持っており。時計や、懐中電灯、TVのリモコン等比較的小さな電力で動く電気機器に向いています。
アルカリ乾電池 マンガン乾電池比べて大きな電力を取り出せ、2倍以上長持ちします。小型モーター駆動の製品やデジカメ等、大きな電力を必要とする電気機器に適しています。

二次電池 再充電可能な電池たち

再充電可能な電池は「2次電池に分類されます」。初期コストは1次電池よりもかかりますが、再利用可能なため継続的に利用する場合1次電池とコストが逆転します。

また、使い捨ての1次電池よりも容量が大きいので電池の持ちが長いという点が、防災の視点からは大きなメリットと言えます。

電池の種類 特性
ニカド電池 正式名は「ニッケル・カドミウム」電池といい、約500回程度の再充電が可能で安定的に放電を継続する事が出来ます。昔々、ミニ四駆がはじめて市場に出た頃、その電源として充電できるニカド電池がにわかに脚光を浴びましたね。

非常用照明・電気シェーバー・モーターを使う電動工具等の電源として利用されています。しかし、放置していると容量が低下してしまう「自然放電」があることと、使い切らずに再充電すると本来の充電容量が低下してしまう「メモリー効果」が弱点となっています。

また、「カドミウム」は「イタイイタイ病」の原因ともなった毒性の強さから利用は控えられる傾向にあるようです。

アルカリ乾電池 ニカド電池の約2倍以上の容量を持っており、再充電回数は1,000回以上と言われています。有害物質の「カドミウム」を使用していないことから普及が進んでいます。

しかし、再充電による「メモリー効果」の問題は完全に解消しておらず、日々改善されているようですが、依然残ったままとなっているようです。

「メモリー効果」については、以下のローテション対策を講じれば多少問題解消は出来ると思います。

メモリー効果の弱点を緩和するローテーション対策
  • 正と副2つの電池セットを用意しておく
  • 必ず電池は使い切る
  • 正を使い切ったら副の電池に変える
  • 空になった正を充電しておく

ニッケル水素水電池の問題を解決したeneloop/エボルタ

ニッケル水素水は自己放電の問題がつきまといます。従来型ですと、1年後には半分程度まで電池の容量が減ってしまうほど自然放電は厄介な問題でしたが、パナソニック製eneloop/エボルタではこの問題を極限まで解消しており、1年後でも90%の容量が残っているそうです。

メモリー効果についても改善がなされていますから、ニッケル水素水電池としては現状eneloop一択となるでしょう。eneloopは昔の三洋電機が作っていた電池で、よくCM等で見かけるEVOLTA(エボルタ)はパナソニックが作っていた電池です。

三洋電機はパナソニックに買収されましたので、エネループもエボルタもパナソニックが販売している経緯があります。両者のスペックをちょっぴり調べてみた所、容量はEVOLTAのほうがほんのちょっぴり上で、充電回数はeneloopのほうが上という結果のようなので、価格面でお好みでチョイスとなりそうです。


製品名 パナソニック エネループ 充電器セット 単3形充電池 4本付き スタンダードモデル K-KJ83MCC40
容量 1,900 mAh
充電回数 約2,100回
特記事項 充電式エボルタ、エネループの両方の充電池に対応した「充電器 BQ-CC83」のセット(充電時間)単3形×2本を約3.5時間で充電可能単4形×2本を約2時間で充電可能



製品名 パナソニック 充電式エボルタ 充電器セット 単3形充電池 4本付き スタンダードモデル K-KJ53MLE40
容量 1,950 mAh
充電回数 約1,800回
特記事項 充電式エボルタ、エネループの両方の充電池に対応(充電時間)単3形×2本を約3.5時間で充電可能単4形×2本を約2時間で充電可能


リチウムイオン電池

約500回以上の充電が可能で、他の電池に比べて高い電圧を安定して放出することが出来ます。そのため、PCやスマホ等高い電圧を確保する電気機器に利用されており、圧倒的に大容量です。アウトドア向けの懐中電灯でとても明るいタイプの製品は、このリチウムイオン電池が利用されていることもあります。

メモリー効果が殆どなく、ほおっておいても自己放電がほとんど無く、1ヶ月で数%と程度に押さえられており小型で軽量です。このような特性を兼ね備えた素晴らしい二次電池と言えますが、コストが掛かる点と懐中電灯に利用するような「単3、単4」と言った馴染みの深い規格と互換性がないという欠点がありますから、特定の電気機器で威力を発揮する電池と思ったほうが良いでしょう。

電池の耐用年数(もち具合)はどの程度なの?

電池の耐用年数(もち具合)はどの程度

使い捨ての1次電池の場合、通常5年~10程度と言われています。対して充電式の2次電池の場合、「何年持ちます」という表現は適切ではなく何回充電出来ますという表現になりまが、その耐久年数は概ね5年程度を目安としており1次電池と変わらないと思っておいて差し支えないでしょう。5年~10年の間何度も充電して再利用できるわけです。

用意すべき電池の種類をまとめると以下の通りとなります。

用意すべき電池の種類
  • ①使い捨て電池「1次電池」の選択:電池の容量の視点からアルカリ乾電池をチョイス
  • ②充電式電池「2次電池」の選択:弱点を補う意味でもeneloop/エボルタをチョイス

意外!インターネット通信網は震災にとても強い

意外!インターネット通信網は震災にとても強い

東日本大震災の記録によると、震災後しばらくは携帯電話や固定電話による通話は混雑(輻輳)により殆どつながらない状況が続きましたが、インターネットによる通信は生きていました。「twitter」が使えたと言う話はとても有名ですね。

震災後、日米間のインターネットは回線は、5本中4本が断線している致命的な状況でした。ほとんど断線していたのに「米国にあるはずのtwitterサーバと通信が出来た」のです。

インターネット通信は回線が断線しても、世界中に張り巡らされた経路を迂回してデータの送受信を行う事ができるため、回り道をしてでも情報通信が維持できると言う素晴らしい特性を持っているのです。ですから震災時にスマホは役に立たないどころか優秀な情報交換ツールになり得るということなのです。

もちろん迂回によるレスポンス低下やスマホ機器の複雑さから、被災後の荒れた状況で必ずしも有効に機能する保証はありませんが、持っておいて損はないということです。しかし、スマホは御存知の通り「電池の消費が激しい」電気機器製品です。

そこで、冒頭申し上げた、①使い捨て電池+②充電式の電池」の両方をストックするハイブリット型に1つ追加で「③モバイルバッテリー」を提案しておきます。

スマホの電源はリチウムイオン電池ですから、充電には大容量のモバイルバッテリーが必要です。懐中電灯などで利用する単3型などの流用は基本的に出来無いと思った方が良いでしょう。

アルカリ単3乾電池をスマホ向けの充電に変換して利用できる製品も中にはあります。「本当の緊急時に使う」という点では優れた製品であることは間違いないのですが、経験のある方はご承知の通りすぐに乾電池がなくなってしまい、あまり効率のよいものではありません。防災用品としては保険として考えておきましょう。

災害時のモバイルバッテリーの可能性は広がるばかり

災害時のモバイルバッテリーの可能性は広がるばかり

モバイルバッテリは軽量・小型でとても大容量なので持ち運びに最適です。大容量バッテリーであればスマートフォンを数回フル充電できるほどの容量を持っています。

モバイルバッテリーの容量を示す数値として、mAh(ミリアンペアアワー)という単位が用いられます。現在主流のスマートフォンの容量は、2,000mAh~3,000mAhが主流となっていますから、10,000mAhのモバイルバッテリであれば、2~3回程度フル充電出来る計算となりますから、10,000mAh程度の容量があればひとまず安心と言えそうです。

専用OSを採用しているiphoneの方が消費電力が少ないため、内臓のバッテリーの容量は少ない傾向があります。対して、一般的なAndroid端末は容量が大きめに設定されています。

とはいえ、近年のiphoneは大画面化が凄まじいので搭載されているバッテリー容量も大きくなっていますね。以下に主要な機種の容量をまとめておきますので参考にして下さい。

機種 バッテリー容量(mAh)
iPhone 7 1,960mAh
iPhone 8 1,821mAh
iPhone 8 Plus 2,691mAh
iPhone X 2,716mAh
Xperia XZ 2,900mAh
Xperia XZ2 3,060mAh
Xperia XZ3 3,330mAh

バッテリー容量だけではなくモバイルバッテリの入力・出力の関係も重要

モバイルバッテリー選択の基準は容量や軽さだけでなく、本体に電気を出し入れする速度も大きなポイントとなります。

「入力」とは?

モバイルバッテリー本体を充電する速度に関わってきます、小さいとその分充電が遅くなるというわけですね。容量が5,000mAhの製品で入力が「1A」であれば、おおよそ6時間程度もあればフル充電可能になります。10,000mAh以上の大容量の場合、「1A」では時間がかかりすぎてしまいますからできれば「2A」の製品をチョイスしましょう。

「出力」とは?

この数値がおおきければ、スマートフォンがはやく充電出来るということになります。「1A」と「2A」以上の性能を持った製品がありますが、できれば「2A」以上の製品を選びましょう。充電スピードが段違いです。

USB端子に接続できる機器ならモバイルバッテリーが活躍する

モバイルバッテリーには、コンセントの口はなく(存在する製品もありますけどね)、USBの端子に接続して電源の供給を行います。モバイルバッテリーと言えばやっぱりAnkerでしょうかね、管理人も使ってます。普段使いから、宿泊登山などにも大活躍してくれてます。


製品名 Anker PowerCore 10000 (10000mAh 最小最軽量 大容量 モバイルバッテリー)
容量 10000mAh
充電速度 最大2.4Aで急速充電が可能
特記事項 Micro USBケーブル、トラベルポーチ、取扱説明書、18ヶ月保証


スマホに限らずUSBが使える機器であればモバイルバッテリーが活躍すると言うことになります。もし、ラジオや懐中電灯にUSBの端子から電源供給出来るタイプの製品があれば・・・防災用品として将来的には、乾電池を用意する必要すらなくなってしまうかもしれませんね。

USBで充電出来るLEDランタンは地震や2018年に近畿地方を直撃した台風の影響から、爆発的に需要が伸びているようです。まあ、真っ暗な中数日過ごす不便さは、味わった事がある方にしか分からないかもしれませんが、相当不安なものですからね・・・。


製品名 BRISIE LEDランタン 暖色 電球色 USB充電式 モバイルバッテリー IP65 防水&防塵
特記事項
  • IP65防水&防塵認証取得済み。マグネット式で吊り下げフック付き、どこでも吊り下げ可能、鉄などの金属にも吸い付けます。
  • 充電式のリチウムバッテリーが内臓し、ランタンだけでなく、モバイルバッテリーとしても利用可能。
  • コンパクトなデザインで本体重量僅か186g、保管や携帯にかなり便利です。



製品名 LEDランタン 高輝度 キャンプランタン usb充電式 電池式 2in1給電方法
特記事項
  • 緊急災害時に重宝になるsos点灯モードも備わって、野外、災害の時にも大活躍
  • USB充電式と電池式の2種類給電方式があります
  • 生活防水仕様で、水滴、小雨や飛沫など掛る程度で、本体に影響なく使えます

防災用品としての電池の備え、総まとめ

防災用品としての電池の備え、総まとめ

今回は防災として準備しておくべき電池について様々な角度から記載してみました。最後にもう一度ポイントを整理しておきましょう。

用意すべき電池の種類とポイント整理
  • 電池は単3型に統一するように電気機器を選ぶ
  • ①一次電池は、アルカリ電池を選択すると良い
  • ②ニ次電池は、eneloop/エボルタを推奨
  • モバイルバッテリーを用意すると良い
  • USBで電源供給可能な機器を検討する

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