震災後のトイレは悲惨な状態?!簡易トイレが活躍するシーンを徹底分析

震災などで水道のインフラが損傷を受けると水が使用不能となります、すると・・・用をたした後に水が流せない状況になります。トイレを流すには、1回あたり8~10L程必要ですが、断水していた場合は流すための水がありません。

ご自宅やマンションでも断水すれば、同じような状態になってしまいますが、対策として「風呂上がりの浴槽に水を貯めておく」という方法が浸透しています。しかし雑菌の急速な繁殖や転落の危険性からこの方法は推奨されなくなっています。

貴重な備蓄の水を使うわけにもいきませんから、避難所となっている学校や公園等のトイレはすぐに満杯になってしまいます。とてもではありませんが、まともに利用できる状態ではありません、すぐに大小便の山です(花火大会の仮設トイレの比ではありません)。

災害で水道が止まるとトイレ事情は悪化、対策が必要です

災害で水道が止まるとトイレ事情は悪化、対策が必要です

それでも人間、出さないわけにはいかないので最悪茂みやトイレの近くで用を足さざるを得ないような状況になってしまいます。そうなると避難所周辺の環境は劣悪なものとなり、汚染により感染症の心配も出てきます。

そんな状況を目の当たりにしてしまうと「もうトイレに行きたくない・・・」と我慢してしまい膀胱炎になったり、トイレの回数を減らすために水分補給を怠った結果、脱水症状を引き起こし深刻な状態に陥る事になってしまいます。

生理現象を我慢しなければならないと言う状況は耐え難い苦痛を伴います。用を足せないと言う状況が生み出すリスクは、かなりのものなのです。

そうだ!仮設トイレがそのうち来るぞ、助かった!

仮設トイレがそのうち来る

確かに東日本大震災の避難所の写真などを見ると、仮設トイレが設置された状態のものもありますが、到着までおおよそどれぐらいの日数を要するのでしょう?東日本大震災の時を見てみましょう。

参考:内閣府防災情報

全29自治体の内、約3割しか3日以内に到着していないのです。仮設トイレはかなりの重量物なので、空輸するわけにもいかず、到着は支援物資に比べて遅くなる傾向にあるようです。この所要日数は、対策しなければどうしようもないということを意味しています。

そこで簡易・携帯トイレの出番ということになります。

携帯トイレと簡易トイレの特徴を理解しよう

携帯トイレと簡易トイレの特徴を理解しよう

トイレに関わる製品には機能に違いがありますので、使い方を詳しく見ていきましょう。

携帯トイレは原則便座にかぶせて使う







断水などで使えなくなった便座にかぶせて使います、消臭効果のあるものや、水分や糞便を化学薬品で固まらせて飛び散ったりしないようにする製品もあります。災害に備えている家庭は30%強というお話を以前しました。

70%の家庭は備えていないので、携帯トイレの類は持っていないと考えられます。

不特定多数が集まる避難場所のトイレでは、「そうだ、携帯トイレを様式トイレにかぶせて用をたそう!」と思い立ったときには「これは酷い、無理だわ・・・」ともう利用できる状態ではない事が十分予想出来ます。

簡易トイレは、ご自宅やマンション等が断水した状況で、個人のプライベートが確保できる空間で生きる防災グッズといえるかもしれません。「原則便座にかぶせて」と記載したのは、最悪大便はお尻に当てれば用を足せないことは無いためです。

簡易トイレは便座そのものを組み立てるタイプの製品

製品名 サンコー 携帯 簡易 トイレ
サイズ 使用時:31cm×30cm×35cm
耐荷重 約120kg、U型便座、簡易組立品
特徴 災害時などに活躍する簡易ポータブルトイレ、本体を開いて、便座をのせるだけで簡単に組み立てられます。

簡易トイレは通常ダンボールを組み立てる事により、簡易的に便座を組み立てる事が出来る製品です。便座は必要ありませんから、避難所など公共のトイレを利用せずに済むメリットがあります。

便座不要の携帯トイレも存在する

製品名 片手で秒速トイレ 10個セット
特徴
  • 抗菌 消臭 タイプの携帯トイレ。袋が長いから結びやすく、跳ね返りも少ない設計。
  • 緊急用としていつでも携帯できるトイレです。災害用備蓄品としてもお使い頂けます。10年保存。
  • 抗菌剤入り凝固剤で直ぐに固まり、モレや匂いに安心の設計です。

このタイプは、便座を利用する前提ではなくお尻に直接当てて用を足せるタイプの携帯トイレです。凝固・消臭性に優れているため、ニオイの問題も少ないと思います。流石にひと目につく所での使用は気が引けますから、利用時はプライベートな空間の確保は必須です。

プライベートな空間の確保が課題

仮設トイレがなくとも自治体が少なからず機能していれば、あとで記載する「マンホールトイレ」を設置してくれたり、最悪地面に穴を掘るなどして、どうにかして「トイレ」の機能とプライベートを確保しようと努力してくれるはずですが、大規模災害ではそうも言ってられません。

もしこれらの対応ができていない状況であれば、周囲と協力してダンボールや廃材などなんでも結構ですから集めて、用を足せるプライベートを確保するしかないのです。

便座がないなら近い形に、それこそダンボールでもブロックでも何でもいいので、座れる形に積めば良いだけです。そうすれば携帯トイレも有効活用できます。この記事を読んだ方なら、災害のあとのトイレ事情がどのように悪化していくか知っているはずですから、勇気を出して対策の指揮を取って頂きたいと思います。

自治体の取り組み、災害時のマンホールトイレとは?

自治体の取り組み、災害時のマンホールトイレ

仮設トイレも万能ではなく、多くの被災者が集まる避難所では仮設トイレの汚水タンクがすぐに満杯になってしまい汲み取る必要が出てきます。しかし、バキュームカーが手配できないのです。

そこで切り札として考え出されたのが「災害用マンホールトイレ」というわけです。

マンホールは、数十メートル間隔であちこちに点在しており下水道につながっていますから、トイレにしてしまえば流す必要もなく衛生的というわけです。さらに、下水道は電気、ガス、上水道に比べてとても災害に強いインフラなので、震災でも被害を受ける事が少なく安心して使えるというわけですね。

まだまだ普及段階ということですが、災害時の「トイレ」問題の救世主になりうる可能性を秘めています。

災害時のトイレ事情と対策まとめ

災害時のトイレ事情と対策まとめ

防災グッズとして、携帯・簡易トイレを準備する事はできても、利用するためのプライベートな空間の確保が課題であることが今回浮き彫りになりました。ブルーシートやダンボールをストックしておいて、これらをプライベート確保のための必需品として、次持ち出し品のラインナップに加えて対策するのも良いでしょう。

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