お手軽住まいの地震対策術!防災グッズによる家具固定のポイント

お手軽住まいの地震対策術、防災グッズによる家具固定のポイント

あなたの大好きな漫画がしまってある書庫、お気に入りの洋服をしまいこんだタンス、ボーナスで買った液晶TV・・・震度5以上の地震が発生した場合、これらの家具や家電は凶器と化してあなたに向かって飛んできます。「嘘でしょ?」と思うかもしれませんが、冗談抜きで本当に吹っ飛んでくるのです。

阪神大震災の折、直下型の地震でしたらから冗談抜きで体が空中に浮きました、それほど地震のエネルギーは凄まじいのです。あなたの身近にあるものこそきっちりと対策をしておかなければ、避難する前に行動不能に陥ってしまうかもしれません。

「タンスの下敷き」「飛んできた液晶TVの角で頭部を強打」なんて状況は想像したくないものですね・・・。

ご家庭の家具や電化製品の地震対策向けに、たくさんの防災グッズが販売されいますから、上手に活用していきたいものですが、全く対策していない状態だと家の中は一体どのような状況になってしまうのでしょうか?

震度別に家の中の状況を整理

震度別に家の中の状況を整理

南海トラフでは、広い範囲の地域で震度5以上の揺れが想定されています。あなたがお住いの地域でも、下記の表の震度5以上の状況が実際に起こる可能性がおおいにあります。

体に感じる程度の弱いものから、明らかに危機迫る状況の揺れまで震度別に整理しておきますので、近い将来お住いであなたの身に降りかかるかもしれない状況を想像してみてください。

震度 状況
1 敏感な人であれば「ん?揺れてる?」と感じる事ができる程度の微弱な揺れ。家具などはほとんど揺れない、このレベルの地震はわりと頻繁に起きているが気が付かない事が多い。
2 屋内の大半が揺れを感じることが出来る(仕事熱心な人はそのまま気にせず仕事を続けてしまうレベル)。吊り下げの電灯や、衣服が僅かに揺れる事で地震の発生を感じる事が出来る。
3 ほとんどの人が揺れを感じ、社内の人々が「何か結構揺れてない?」とざわつく。寝ている人も目をさます。食器類がカタカタと音を立てる。
4 大半の人が恐怖を覚え「え?!なんかやばくない?!」となる。歩いている人も揺れに気が付き、立て付けの悪い家具や食器類が倒れる事もある。

ここまでは10年20年日本に住んでいれば、わりと多くの方が経験したことのある震度(揺れ)になると思います。しかし、これ以上の震度を経験したことのある方は、震度4が発生した時「頼むからこのレベルで収まってくれ・・・・」と内心祈るような気持ちになります。

震度5以上の世界を見てみましょう。

震度 状況
5弱 大半の人が恐怖を覚え、ものに捕まりたいと思う。(気の弱い人は硬直して身動きが取れなくなるかもしれません)吊り下げられたものが激しくゆれ、本棚から本が落ちたり不安定なものは倒れる事がある。
5強 歩行が困難になり、行動に支障が出るレベル。5弱に比べて落下したり倒れるものが増える。ブロック塀が崩れることがあり、立て付けが不十分な自動販売機が倒れてしまう事があるレベル。
6弱 立っていることすら困難になり、固定していない家具が動き、倒れるものが多くなる。壁のタイルが剥がれ、窓ガラスが破損、落下する事がある。インフラ関係に被害が出て停電なども同時に発生することがある。
6弱・7 立っていることが出来ず、揺れにより飛ばされることもある。固定していない家具は、ほとんど移動したり倒れたり飛んだりする。壁のタイル・窓ガラスは破損し、落下する建物が多くなる。インフラへの被害が深刻化する。

震度5以上はいままでの日常が消えてしまう世界

震度が5以上になると突如としていままで静かだった周囲の家具が一斉に動き始めます。これは本当に恐怖以外の何物でもありません、自分の力ではどうしようもなく。ただただ揺れがおさまるのを声を殺して待つことしか出来ないのですから・・・。

夜間不意打ちで5強以上に見舞われた場合は軽く死を覚悟します。

本当に恐ろしいのです、体がすくんで悲鳴も出せません。そして揺れが収まったあとは、ぐちゃぐちゃになった室内とご近所の叫び声・けたたましい消防車や救急車のサイレンの音が一晩中鳴り響く状況が待っています。

防災グッズで早速対策!・・・とその前に!家具の配置のチェック

防災グッズで対策する前に、まずは家具の配置のチェック

防災グッズによる家具等の固定化等の具体的対策も重要なのですが、普段から家具類の配置を工夫しておくことで被害を食い止める事もできます。まずは基本をおさえておきましょう。

安全な空間や避難経路を意識した家具の配置を心がける事がポイント

ご家庭で特に長時間滞在する場所は、なるべくごちゃごちゃしないように家具の配置を考えておくべきです。たとえば一家団欒の場所のすぐ脇に大きな食器棚があるような状況は、当然好ましくありませんよね?

家具の配置のポイント
  • 家具の上に、さらに何かモノをおかない(時計やガラス類など)
  • 絨毯の上に家具をおかない(不安定です)
  • 廊下や階段にモノをおかない(避難時転倒の原因になります)
  • 台所など火気を扱う場所に木製家具をおかない(延焼の原因になります)
  • 寝室に家具を置きすぎない(下敷きになります)
  • 人がいない方向に家具を向ける
  • 赤ちゃんや老人のいる部屋は極力シンプルにする
  • 壊れやすい、割れやすいものは耐久性の高いものに変える
  • 重いものは下に収納し、全体の重心を下げる
  • 出入り口付近に冷蔵庫をおかない(出口を塞いでしまう)

上記のような視点で、今度の土日にでも模様替えついでに家具の配置換えをしてみては如何でしょうか?自前で出来ることは一通りやって「どうしてもここは・・・」と言う場所について、便利な製品の導入を検討して行くのがコスパ的にも良いと思います。

ご家庭の地震対策の基本は固定することにあり

ご家庭の地震対策の基本は固定することにあり

固定すべき家具にどのような物があってどのような製品があるのかを見ていきましょう。概ね日曜大工レベルの工作スキルがあれば、誰にでも取り付けたり出来る製品ばかりです。

簡単に施工出来るのですが、効果的に取付するためのポイントも踏まえながら記載していますので確認して下さい。

タンス・食器棚など背の高い家具類の地震対策

おもい家具類の固定は、ネジによる固定が最も確実と思われます。つっぱり棒(ポール)での固定方法もありますが、単独では重量に対して固定力が不足していると思われます。

L型の金具でネジを使用して壁にガッチリ固定

ゲンノウやドライバーの持ちて部分で壁を叩いて、軽い音がする場所には壁の向こうに柱がありません。重い音がする場所に柱がありますから、その部分に木ネジで固定します。

壁の石膏だけに固定してしまうと、地震の揺れのエネルギーで簡単に取れてしまいますので注意して下さい。家具の天面と壁に対して最低でも、2箇所以上固定しておくのが良いでしょう。

突っ張り棒など長さ調節のできるポールで固定

賃貸契約のアパートなどでは「壁に穴を開けるのはちょっと・・・」という方も多いと思いますので、効果的にポールを使うコツを記載しておきます。ポールの弱点は、長すぎると揺れてすぐに外れてしまう事です。

天井までの間隔が短い場合であれば高い効果が得られると思います。

ポールの設置には、家具の天面と天井に十分な強度があることが重要です。なぜなら、地震は縦揺れによる突き上げも考慮しなければならないからです。

十分な強度が無いと天井を突き破ってしまった・・・なんて事も考えられます。

強度がない場合は、十分な強度の当て板を噛ませましょう。当て板は家具の大きさ程度の面積を用意します。面積を確保することで、かかる力を分散させることが出来るからです。

さらにポールと併用して移動や転倒を軽減するストッパー式の器具や、ゲル状のマット式の製品を併用する事で効果を底上げすることが出来ます。これらの小物の製品も数が集まれば大きな力になってくれるでしょう、壁に穴を開ける必要もありません。

上下が分離するタイプの棚はそれぞれに対策が必要

このタイプの家具はよくあると思いますが、上の部分だけ対策しているご家庭が多いのではないでしょうか?これですと地震の揺れで上下が分離して倒れてしまいます。

分離しないように上下を金具で固定してしまうか、あるいは上下それぞれのパーツをL字金具で壁に固定して対策しましょう。

地震による扉や引き出しの開放を防ぐ

地震の揺れによって扉が空いたりしまったりすると、その動きが振り子の役目をしてしまい家具全体が大きく揺れて結果倒れてしまいます。確実な方法は扉があかないように、引き出しが飛び出してこないようにすることです。

しっかりとネジで固定するタイプの製品と粘着テープで貼り付けるタイプの製品があります。貼り付けるタイプの製品は、劣化により剥がれやすくなる事が考えられますから、できればネジ固定タイプの製品が良いと思われます。特に、本棚や食器などがたくさん入っている家具の場合、粘着式の器具ですと簡単に剥がれて飛び出してくると思われます。

食器棚のガラス扉が割れた場合に、飛散防止シート

食器棚は扉がガラス張りになっていますから、万が一割れた時のためにガラスの飛散を防ぐシートを貼り付けておくと良いでしょう。本当は両面に貼っておくのが一番確実なのですが・・・せっかくのオシャレな家具です、見栄えも大切ですからせめて目立たない内側だけでも対策しておきましょう。

薄型液晶テレビの地震による転倒対策

薄型液晶テレビの地震による転倒対策

壁掛け型のTVであればまず安心ですが、液晶薄型テレビは何らかのTV台の上に設置しているご家庭が多いことでしょう。近年の技術革新によってさらに薄く軽く進化している液晶TVですが、その分地震の揺れの影響をおおきく受けてしまいます。

震度3~4程度でもわりと勢い良く揺れますからとっさに手でおさえたご経験、あなたもありませんか?

基本の対策はやっぱり固定

液晶TVをテレビ台にネジ止め、または粘着マットを使って固定します。テレビを固定してもTV台が動く状態ですと一緒に倒れて来てしまいますので、金具を使ってネジ止めしてテレビ台が動かないように固定します。

テレビ台にキャスターがついている場合は必ず固定して動かないようにしましょう。

液晶テレビは軽く重心が高くなりがちなので、震度5以上の地震で真っ先に倒れてくる家電製品の筆頭と言っても良いでしょう。しかも高価ですから、液晶が割れてしまった時のお財布と精神へのダメージは・・・お察しのとおりですから、しっかり対策しておきましょう。

水槽で熱帯魚飼ってるんだけど・・・地震が来たらどうしよう?

水槽の地震対策

手塩にかけたお魚さんも大切な家族ですから、守ってあげたいものです。水で満たされた水槽、果たしてどのような対策を講じれば効果的な地震対策となるのでしょうか?

地震の揺れによる水槽のズレ、転倒を防止する手段

家電製品などに用いられるゲル状の粘着シートを水槽の4隅に貼り付ける方法が考えられます。しかし、油や経年劣化の懸念や荷重が極端に1箇所にかかってしまうと取れてしまったり、最悪水槽の破損にもつながってしまいます。

そこでシートタイプのすべり止めシートの登場となります。このタイプの製品ですと水槽の底全体にシートを引きますので、水槽自体の重みで底全体をしっかりと固定してくれます。ガラスやプラスチック素材と大変相性がよく、ちょっとやそっとの力ではびくともしないほどガッチリと固定されます。

上記に加えて水槽を台の上に設置している場合は、台が揺れたり移動したりすることを防止するために、前述のL字金具等で壁にガッチリと固定することが大切です。

地震の揺れによって大量に水が溢れる事を覚悟して対策

ゆれによって水槽の水が大量にこぼれてしまうことが考えられます。もしポンプの電源が近くにある場合は、漏電によって火災の原因にもなりかねませんから、近くにコンセント類はおかないようにしましょう。

停電によってポンプが動作しない状況に対応する

震度5以上の地震の場合、同時に停電する事が十分考えられます。電池で稼働するエアーポンプを万が一に備えて用意しておきましょう。手塩にかけた熱帯魚が酸欠で次々に息絶えていく姿は、とてもじゃないですが耐えられるものではありませんね。

家庭の地震対策まとめ

ベルトやシールや金具やら、ありとあらゆる家具を固定してしまうとたしかに不格好ですが、あなた自身を守るための対策ですからここはグッと我慢して完璧に対策しちゃいましょう。

最近は通販でもホームセンターでも簡単に対策用のさまざまな製品が手に入ります。製品を見比べて「どこに取り付けたらスマートかな?」とあれこれ悩むのも結構楽しいものですよ。

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