ペットの防災グッズを徹底分析!避難所で必要な対策とは?

ペットの防災グッズを徹底分析!避難所で必要な対策とは?

今や3世帯に1世帯がペットを飼っている時代です。もし、ペットとともに被災してしまったら?普段ずっと一緒に過ごしていていると「あ、こいつ腹減ってるな」「機嫌悪そう・・・」等とある程度ペットの感情は分かるとしても、やはり物言わぬ動物ですから災害時の対応については想像しづらいものがあります。

管理人も猫を飼っていますが、ちょっとした地震でも割とパニックを起こしてしまいがちです。今回はペットの防災について一緒に考えていきましょう。

ペットとどうやって避難する?クレート・キャリーケース

ペットとどうやって避難する?クレート・キャリーケース

クレートは動物病院などにペットを連れて行くケースで必要ですから、ご家庭に常備されている方も多いと思います。小型犬であればクレートに入れて避難するのが良いでしょう。クレートは、ゲージと違い側面も覆われていますからペットが安心していられる空間を確保出来ます。

クレートのメリット・デメリットまとめ

■クレートのメリット・デメリット一覧
判定 解説
落下物からある程度守る事が出来る
覆われている事で臆病なペットでも安心できる
吠えても外部にひびきにくい
× 慣れさせる訓練が必要

猫であれば、キャリーケースに入れて避難しましょう。クレートとキャリーケースには避難するためだけではなく、避難所についてからも重要な役割がありますので、次のセクションに目を通しておいて下さい。

災害で動物も情緒不安定になる、対策は?

災害で動物も情緒不安定になる、対策はあるのか?

動物は人間よりも>敏感です、阪神大震災直前には一斉に近所の犬が泣き出したという記録も残っている位、変化に敏感なのです。ですから、避難生活でストレスがたまったペットが異常行動をおこしたりするそうです。少しでもペットが落ち着ける環境を準備する必要があります。

小型犬や猫であれば、普段から使っているクレートやキャリーケースを2つ用意しておき、交互に使うことであらかじめ自分のにおいをつけておいてあげましょう。いつも使っている住まいで、自分のにおいがついていれば安心して落ち着きを取り戻す可能性があります。

お気に入りにのぬいぐるみやタオル等があればより効果が高いでしょう。それでも駄目な場合は、クレートの上からタオルやシートを被せて暗くしてあげることで落ち着くのを待ちましょう。

予備の首輪とリードを持ち出し品に加えましょう

予備の首輪とリードを持ち出し品に加えましょう

中型犬以上のペットの場合ですと、避難時に「何かに入れて運ぶ」というわけにはいかないので引いて逃げるほかありません。人間用の一次持ち出し品に首輪やリードを入れておいてペットに装着してから避難所に向かいましょう。

避難所でのペットの行動を制御するために必要です。小型犬や猫をずっとクレートやキャリーケースの中に入れっぱなしにしておくと、人間と同じでストレスが溜まってしまい、ついには異常行動を起こしたり病気にかかってしまいます。適度に散歩させたり運動させることでストレスの解消が出来ますから、予備のリードと首輪は準備しておきましょう。

老犬など足腰が不自由なペットの避難はどうすれば良いか?







足腰が弱っており歩行が困難なペットの移動ですが、専用のハーネスやマットが販売されていますので抱きかかえる形で避難する事になります。しかし、この方法が可能なのはせいぜい中型犬まででしょう。大型犬の場合ですが・・・3通り考えられると思います。

大型犬の避難
  • 運が良ければ、車で避難
  • 道の状態が良ければ、ドッグウォーカーを装着して移動
  • あなたが優れた肉体を持っていれば、抱えて避難

このように運頼みな面もありますが、これらの可能性を高める方法ならばあります。散歩の時でも良いので、以下を確認しておくことです。

散歩の途中でここをチェック!
  • 地盤のしっかりした避難経路はどこか?
  • 避難所までの最短ルートはどこか?
  • 建物の倒壊による道路封鎖がなさそうな経路はどこか?

ペットは自力で避難所へ向かうことは出来ないのです。全ては飼い主である、あなたにかかっているのです。

「よし避難だ!おい!?こら!こっちだよ!」普段からのしつけ

避難のために普段からのしつけが重要

一刻を争う事態なのに・・・「ついてきてくれない!言うことを聞かない!」では困りますよね、ペットの訓練も忘れないようにして下さい。「ちゃんとしつけていれば、はぐれずにすんだのに・・・」なんてことのないようにしましょう、全ては飼い主である貴方の責任なのですから。

避難時、犬用の靴はあったほうが良いのか?

人間用の一次持ち出し品の靴として、くぎやガラス片等の踏み抜き防止の靴を取り上げましたね。犬用の靴も製品がたくさんありますので、もし余裕があれば準備しておくと良いでしょう。しかしそういった危険のある場所を避けて通ってあげるのは飼い主であるあなたの役目なので、路面の状態には十分気を使ってあげましょう。

知ってましたか?ペットの1日に必要な水分量

あなたが期待している支援物資は、最初はもちろん人間の分しか届きません。ペット向けは、どうしても後まわしになってしまいます。ですから、水はあなたが責任をもって用意してあげましょう。3日分に加え、2次持ち出し品も併せて5日分位は確保したいところです。

日本の獣医師会の計算式を参考に「1日に必要な量」を算出してみました。食物に含まれる水分を考慮すると、量はこれよりも少なくなります。ただし、ドライフードは水分が無いので、水分ゼロと考えましょう。

水7日分/犬の場合(例:トイプードル)

水7日分/犬の場合(例:トイプードル)

犬の場合の必要水分量の計算

計算式は 132 × (体重kgの0.75乗)

街でよく見かける、トイプードルちゃんであれば体重がだいたい3.5kgです。

[132 × (3.5^0.75)  ≒ 340ml] となります。

約340ml/日なので、[340ml × 7日 = 2,380ml] となりますから

2リットルのペットボトル1本 + 500ml ペットボトル1本弱ですね。

水7日分/猫の場合(例:一般的な成猫の場合)

水7日分/猫の場合(例:一般的な成猫の場合)

犬の場合の必要水分量の計算

計算式は 70 × (体重kgの0.75乗)

体重は成体でだいたい [3.6 – 4.5 kg] なので、[4kg] で計算してみましょうか。

[70 × (4.0^0.75)  ≒ 200] すなわち [約200ml × 7日 = 1400ml] となりますから

500ml ペットボトル3本弱ということになりますね。

猫は、水分が不足すると腎臓に負担がかかり腎臓病や尿路系の病気になりやすい事が知られていますから十分な水分補給が必要です(※計算結果はあくまで概算です)

実際には年齢による係数を考慮したり過ごし方や性格によっても差が出ますので、あくまで目安と思って下さい。

意外と知らない、ペットの1日の食料

水と同様、支援物資は最初はもちろん人間の分しか届きませんから、1週間分で計算してみましょう。ペットフード製品の裏側に適切な量がの目安が記載されていると思いますので、そちらを参考にされても良いでしょう。

以下の計算式はおおよその目安なので、普段あげている量を基準に調整してくださいね。

食料7日分/犬の場合(例:トイプードル)

食料7日分/犬の場合(例:トイプードル)

犬の場合の必要食料の計算

計算式は「体重の立方根に2回平方根して1.6倍」した物となります(汗)

体重[3.5kg]のトイプードルで考えてみましょう。

[(√√( 3.5 ×3.5 ×3.5 ))× 70 × 1.6 ≒ 290kcal/日] となります。

Excelがある方は以下のように打ち込んで下さい。

犬用のフードが [350kcal/100g] とします。

すると1日に必要な量は [290kcal ÷ 350kcal × 100g = 約82g] となります。

コンビニのおにぎり1個がちょうど100g程度になりますから、7日でおにぎり6個分のペットフード量となります。犬の体重とドッグフード100gあたりのカロリー数が分かれば計算出来ますね。

食料7日分/猫(例:成猫の場合)

食料7日分/猫(例:成猫の場合)

犬の場合の必要食料の計算

計算式は「80kcal × 猫の体重」となります

体重[4kg]で計算します。

[80kcal × 4kg = 320kcal/日] となります。

猫用のフードが [350kcal/100g] とします。

すると1日に必要な量は [320kcal ÷ 350kcal × 100g = 約91g] となります。

同じくコンビニのおにぎり1個がちょうど100g程度になりますから、7日でおにぎり7個分のペットフード量となります。猫の体重とキャットフード100gあたりのカロリー数が分かれば計算出来ますね。

お皿(フードボール等)がないと食べてくれない子も・・・







環境が変わると食べないペットもいるので、なるべくなら使い古したものや、においのついたものが良いようです。お皿にはラップやポリ袋をかぶせておいて使い終わったらそれらを捨てて、洗い物を減らすようにしましょう。ただし、ラップの誤飲には十分注意してあげて下さい。

携帯を考えて、コンパクトに折りたためる製品がおすすめです。

ペット用の常備薬もできれば準備しておきたい

ペット用の常備薬もできれば準備しておきたい

ペットも人間同様に、様々な持病を持っている事が考えられます。予備のお薬を持ち出し品に入れておくことを忘れないようにしましょう。また、持病の情報をメモして持っておくことも忘れないようにして下さい。

病歴や投薬の内容がはっきりしていれば、動物医にかかった時の診察がスムーズです(このあたりは人間と同じです)。

ペットだって風邪をひく、防寒対策は人間だけのものじゃない!





人間が寒いように当然動物も寒さを感じます。特に小型犬は寒さに弱いため、しっかりとした防寒対策が必要になるでしょう。動物用に開発された防災、防寒用のマントもありますので検討してあげてください。

クレートやキャリーケースの中にサバイバルシートを入れたり、周りを囲ってあげるだけでも暖かさが全然違いますので、ペット用にサバイバルシートを準備しておきましょう。

ペットもタオルで清潔に







怪我の保護や雨で濡れた時にふいてあげるためなど様々な状況で利用します。人間よりも姿勢が低いわけですから、当然汚れやすく全くケアしてあげないと汚れが病気の原因になったりします。できるだけ清潔にするよう、あなたが気をつけてあげるしかありません。

我々人間も使えますので、圧縮タオルを可能な限り準備しておきましょう。

飼い主としてのペットの衛生対策





抜け毛をそのままにしておくと、人によってはアレルギーの原因になったりしますから適度にブラッシングして、抜け毛を処理しましょう。人間同様、お風呂やブラッシングを怠るとにおいが気になり、室内飼いのペットは抵抗力が無いので病気の原因にもなってしまいます。






ペット用のスプレーシャンプーや、ウェットティッシュを準備しておきましょう。ウエットティッシュで体を拭いてあげてブラッシングするだけで全然違います。

迷子のペットに!ネームタグはあなたの家族である証





ペットの名前と緊急時の連絡先を記載した札を首輪につけてあげましょう。はぐれてしまっても保護された時に再会しやすくなります。ペットにマイクロチップを埋め込んでいらっしゃる場合ですがそれでも安心はできません、災害発生後は情報インフラが使えない場合が懸念されます。

ネームタグは慣れさせるためにも、普段からつけておいてあげましょう。

大切な家族を探すため、ペットの情報をメモ

大切な家族を探すため、ペットの情報をメモ

「避難中にはぐれてしまった」という状況は十分に考えられます。人間ほど特徴があるわけではありませんから、できるだけヒントになるような情報をまとめておきましょう。街でよく見かけるラブラドールはみんな賢くて可愛いですが、3頭も集まれば飼い主でなければ見分けはつきませんよね・・・。

メモしておくべき情報のリスト
  • 色々な方向から撮った写真が何枚かあると良いでしょう。
  • 分かりやすい特徴、お尻にハートマークの模様があります等
  • 名前
  • 種類
  • 性別、去勢手術の有無
  • 体重
  • 登録番号やマイクロチップの番号
  • 持病や投薬の情報
  • 性格、しつけのじょうたい(おすわりが出来るなど)

上記を記載したものをあなた自身の持ち出し品に入れておきましょう、万一はぐれた場合の捜索に役立ちます。マイクロチップを埋め込んでいる場合は、ネームタグにその旨記載しておくと良いと思います。

飼い主として、避難所では糞尿対策をきっちりと!







ペットを遊ばせたり、トイレ用のスペースを確保している避難所も中にはありますから、飼い主のあなたがきちんと責任をもって処理しましょう。普段のしつけでも糞尿は決まった場所で出来るようしつけておくことも大切です。

ペットの糞尿処理に必要なモノ
  • スコップ & ビニール袋
  • 出来ればペットシーツ

避難所ではペット専用のスペースが設けられる事もありますので、排泄は決められた場所でさせる事になると思います。所構わずしてしまってペットの糞尿をそのままにしておくと、臭いの原因となり他の避難者とのトラブルの元となりかねません。

ペットの防災まとめ

ペットの防災まとめ

「衣・食・住」の三本柱がしっかりしていれば人間ほどあれこれ悩む必要はなくシンプルですが、ペットの防災もなにげに奥が深いと思います。未曾有の大災害をあなたの大切なペットと生き残る事が出来たなら、あなたとの絆はとても大きなものになるでしょう。

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